試合の時間帯に合わせての練習効果

スプリント科学
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話題の研究

最近、気になったXの投稿で、「筋トレの効果が高いのは、朝のトレーニングか、夜のトレーニングか?」というものがありました。この論文のテーマ自体も興味深いと思いますが、それと同じくらい気になるのが、「計測(試合)が朝(昼)の場合は、朝(昼)に練習するほうが良いのか?」ということです。こちらについても、記述されていたので、紹介したいと思います。

こちらのことが書かれている論文は以下です。興味のある方は以下から御覧ください。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37208462/

計測と練習は同じ時間のほうが良い可能性

結果から申し上げると、計測をする時間帯と練習をする時間は、一致している方が効果が高い可能性があるということでした。

研究では、筋力の増強効果には、トレーニングの時間帯(朝と夕方)における違いは、統計的には差がないということが示されていました。しかし、筋力とジャンプ力に関しては、トレーニングと計測の時間が一致している場合において、能力が向上することがわかりました。朝に練習すると、朝に測定する筋力やジャンプ能力が高まるということです。

ここからは、私見になります。
筋力やジャンプ能力に関しては、スプリント能力との関係が深いことは、こちらの文章を読んでいる方は、よくご存知だと思います。スプリントも、とても荒い言い方をすれば片脚ジャンプの連続であると考えられます。これらのことからも、試合の時間に合わした練習というのは、効果がある可能性が高いと考えられます。

また、夏場の試合においては、身体が暑さに慣れている「暑熱順化」というのがとても大切だと感じます。非常に力を持っている選手が暑さにやられてしまって、本来の力を出せずに終わってしまうというシーンをたくさん見てきました。試合期においては、時間帯を合わせるトレーニングとして、暑さに慣れておくこともパフォーマンスを高めるためには重要かもしれません。

ひとりごと

ついこの間、発売されたadidasの厚底フィネス。フォアフット過ぎず、プレートが硬く、ラグがないというのはピッチタイプの選手にとっては、非常に興味深いスパイク。値段も厚底スパイクの中では、ずば抜けて安い。。。欲しい。。。

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