○結論
高等専門学校の男子生徒を対象として,ジャンプトレーニングをすることで疾走能力(速く走る能力)が向上します.また,ジャンプトレーニングと筋力トレーニングを合わせて行うことによっても中学生の男子生徒の疾走能力は向上しました.
以上のことから,高校生において速く走るために,短時間に力発揮する能力が高める必要があり,そのための方法としてジャンプトレーニングが有効だと考えられます.
○研究の背景
ジャンプトレーニングプログラム(ドロップジャンプ,バウンディングおよびスキップ)を10週間の体育授業で実践した結果,非競技者の思春期前期にある児童の疾走能力が改善することが報告されてます (Kotzamanidis, 2006).ジャンプトレーニングは,自重負荷(自身の体重)を利用した運動の反復であるため,障害(怪我)の危険性が少なくなることが報告されています(Bobbert, 1990).
これまでの研究では.思春期前半の子どもを対象にしていました.思春期後半の子どもは,思春期前半の子どもと比較して,筋力や瞬発力の成長が緩やかであることから異なる結果が見られる可能性があると考えて,この研究が行われました.
○研究の内容
対象者は,高等専門学校の一年次に在籍する男子生徒97名でした.対象者は,ジャンプトレーニング群,筋力トレーニング群,複合トレーニング群およびコントロール群に分類した.対象者は,週1回の頻度で8週間トレーニングを実施して,その前後での疾走能力やジャンプ力などを計測しました.
コントロール群は,他の群で効果がみられた時に,そのトレーニングが本当に効果があったどうかを検証するために設定します.
各トレーニングの内容
○研究の成果
疾走能力の変化
ジャンプトレーニングを8週間継続して行った群では,50m走の平均疾走速度と最大疾走速度(トップスピード),30〜40mおよび40〜50m区間における疾走速度が向上しました.
複合トレーニング(筋力トレーニング + ジャンプトレーニング)を行った群では,50mの平均疾走速度が向上しました.
これらのことから,ジャンプトレーニングを継続的に行うことで,疾走能力が向上することが分かりました.特に,30~50m区間の間の疾走能力が改善する可能性が考えられます.
ジャンプ能力の変化
ジャンプトレーニング群は,リバウンドジャンプの接地時間が短くなりパワーが向上しました.さらに,立五段跳および立三段跳の跳躍距離が向上しました.
複合トレーニング群では,リバウンドジャンプにおけるパワー,垂直跳の跳躍高および立三段跳の跳躍距離が向上しました.
これらのことから,ジャンプトレーニングを継続的に行うことで,短い時間で大きな力を発揮する能力が向上すると考えられました.
○まとめ
高校生において速く走るために,短時間に力発揮する能力が高める必要があり,そのための方法としてジャンプトレーニングが有効だと考えられます.
参考文献
この論文を読みたい方は以下からどうぞ
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjpehss/53/2/53_a530225/_pdf
Bobbert, M. F. (1990) Drop jumping as a training method for jumping ability. Sports Med., 9: 7–22.
Kotzamanidis, C. (2006) Effect of plyometric training on running performance and vertical jumping in prepubertal boys. J. Strength Cond. Res. 20: 441–445.
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