レジスタンストレーニングにおける挙上重量と反復回数,動作速度の関係

トレーニング科学
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○結論

挙上速度から1RMの重量を算出することは可能ではないかと考えられました.

スポーツ選手に向けて

この研究では,挙上重量が大きくなれば,挙上速度は低下するという関係がみられました.スポーツ選手であれば,力×速度=パワーを大きくすることを目的にする選手も多いことから,トレーニングの重量を設定するときは,指導者もしくは本人は,適切な動作スピードになるように重量を設定する必要があることが分かりました.

○研究の背景

スポーツ選手は,パフォーマンス向上のためにレジスタンストレーニングを行ってきました.その大きな目的として,筋肥大(筋肉を大きくする)させることや筋力を向上させることがあります.

レジスタンストレーニングとは?

筋肉に一定以上の抵抗(レジスタンス)をかけ,筋肉の活動力を高める運動です.レジスタンストレーニングにおいての効果を得るためには,反復回数やセット数,休息時間および頻度をそれぞれの人に合わせて調整することがあると述べられています.

1RMの測定方法

レジスタンストレーニングにおいては,1RM(最大挙上重量)といわれる1回挙げることのできる最大の重さからトレーニング重量を決めることが行われています.そのため,1RMを測定することは,非常に重要であると考えられています.測定方法としては,実際に1RM の挙上を試してみて,できるかどうかを判断する直接法と,最大よりも少ない負荷での反復回数から1RMを推定する間接法が存在します.これらの2つの方法には,問題点があります.両方法ともに,挙上不可能となるまで数多くの試技を行うため,体への負担が大きく,怪我に繋がる可能性が高いと考えられます.

以上のことから,この研究では,レジスタンストレーニングにおける挙上重量と挙上速度の関係を検証することで,だれでも簡単にかつ安全に1RM重量を推定できる方法の開発を目的として行ったそうです.

○研究の内容

この実験の対象者は,男子大学生9名でした.対象者は,5種類の重量で挙上ができなくなるまでベンチプレスを繰り返して,挙上する際の速度の計測を行いました.そこで得られたデータから,挙上重量,反復回数および挙上速度のそれぞれに相関関係が認められるかを検証しています.

○研究の成果

挙上重量と挙上速度の関係

レジスタンストレーニング(ベンチプレス)においては,挙上重量があがれば挙上速度が低下することが分かりました.このことから,スポーツ選手であれば,力×速度=パワーを大きくすることを目的にする選手も多いことから,トレーニングの重量を設定するときは,指導者もしくは本人は,適切な動作スピードになるように重量を設定する必要があることが分かりました.

挙上重量と挙上速度から1RM重量の推定

この研究での,主題とされた挙上する重量と速度から1RMの重量を推定することは可能ではないかと考えられました.

○最後に

挙上速度から1RMの重量を算出することは可能ではないかと考えられました.この研究では,挙上重量が大きくなればと挙上速度は低下するという関係がみられました.スポーツ選手であれば,力×速度=パワーを大きくすることを目的にする選手も多いことから,トレーニングの重量を設定するときは,指導者もしくは本人は,適切な動作スピードになるように重量を設定する必要があることが分かりました.

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レジスタンストレーニングにおける挙上重量と反復回数,動作速度の関係

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